【第6回定期演奏会】

B.ブリテン シンプル・シンフォニー

本日の1曲目はブリテンの「シンプルシンフォニー」です。

なんだかイギリス人みたいな名前だねぇ? アナタ、なかなか鋭いですね。ブリテンは1879年~1941年に活躍した、イギリスを代表する作曲家です。シンプルというと簡単そうなイメージですが、実はこの曲の「シンプル」は“純粋な”という意味なんです。実際なかなか難しいんデスよ・・・。ちなみに、この曲は彼が9歳から12歳の間に作曲したスケッチを元に作曲しているそうです。なんとも早熟ですね。この曲は全部で4楽章ありますが、それぞれにタイトルが付けられています。

第1楽章 “騒々しいブーレ”

ブーレというのは早いテンポの2拍子の舞曲です。深刻そうな重音で始まりますが、チェロから始まる主題が次第に他の楽器に引き継がれるうちに、ほら、体がリズムに乗って動き出しませんか?

第2楽章 “おどけたピッツィカート”

あれ?みんな弓を下に置いちゃいましたね。早くも休憩でしょうか?いえいえ。ピッツィカートというのは、ギターのように指で弦を弾いて弾く奏法です。この楽章は最初から最後まで全てピッツィカート。だから弓は要らないんです。ちょっとおどけた感じのユーモラスな音楽をお楽しみください。

第3楽章 “感傷的なサラバンド”

前の楽章とは一転、“センチメンタル”のタイトル通り、哀愁漂う音楽です。さぁ、ハンカチをお手元にご用意ください。深い悲しみに満ちた主題が静かに終わり、打ちひしがれたその時、チェロとビオラが静かに、安らかな旋律を奏でます。それはまるで苦しみに悶え続けた末に聞こえる、賛美歌のように聞こえませんか?穏やかな時は過ぎ、またも深い悲しみが襲います。フォルティッシモで奏でる大いなる嘆きのあと、泣き疲れて眠るように静かに終結します。

第4楽章 “浮かれ気分のフィナーレ”

「浮かれた」という名前とはちょっとイメージが違う気がするこの楽章。何か追い立てられるような、疾走感溢れる音楽です。激しい疾走の後、一瞬全体がピタッと止まり、ピッツィカートが1発「ポン!」。そして、よりスピードを増して最後まで一気に駆け抜けます。

 

J.S.バッハ ヴァイオリン協奏曲 第2番 ホ長調 BWV1042

<ヴァイオリン独奏: 馬渕清香>

 

「浮かれた」という名前とはちょっとイメージが違う気がするこの楽章。何か追い立てられるような、疾走感溢れる音楽です。激しい疾走の後、一瞬全体がピタッと止まり、ピッツィカートが1発「ポン!」。そして、よりスピードを増して最後まで一気に駆け抜けます。